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千秋

455系 S-17+S-71編成

・実車について
急行から撤退し普通列車へ転用された仙台電車区の455系は東北本線黒磯〜一ノ関間や常磐線水戸〜岩沼間、磐越西線、仙山線、奥羽本線福島〜新庄間で運用されていました。
JR化直前には白地に緑のラインが入った通称グリーンライナーと呼ばれるカラーリングへ変更されイメージを一新、更に1988年からは一部の編成に更新工事が施工され前面の表情が変化した車両も登場しました。
奥羽本線は改軌工事の進展に伴い早々に撤退、仙山線運用は一足先に2001年3月で終了したりと運用区間の縮小もありましたが2007年まで活躍を続けました。
・模型について

今回は車体更新工事を受けたS-17編成、Tc車特徴的かつ電動車が50Hz/60Hz対応の457系であるS-71編成の2本を製作しました。
①角形ライトがかっこいいS-17編成
新造以来仙台を離れなかった車両のみで構成された編成。1988年に更新工事を受けて前照灯と尾灯の位置が変更されています。

Bトレでは更新車の前面パーツも出ておりますか前照灯ケースをトレジャータウンのパーツへ変更、更にアンチクライマーも設置しました。
因みに更新工事で側面には方向幕の準備工事がなされましたのでトレジャータウンのパーツで再現しています。
あとモハ、クモハのトイレ・洗面所は更新工事の際に撤去されているためトイレ窓はこれでOK。
②一目でわかる尋常じゃないゲテモノ、S-71編成
国鉄急行型に詳しい方ならお分かり頂けると思いますが、クハにも角形ベンチレーターが付いています。
この編成はクハ455-402というクモハ169からの編入改造車を組み込んでいるのが最大の特徴です。
ローカル転用に際してはクハが不足し先頭車化改造や165・169系からの編入改造で賄うことになりました。
このうち400番台はクモハ165・169を電装解除の上で編入した区分で、5両が存在しました。
このうちクモハ169-901を改造して誕生したのがクハ455-402です。
(左がクハ455-402、右がクモハ457-11)
主電動機冷却用の角形ベンチレーターが残っているのが大きなポイントです。
因みにこの車両の場合は最後まで角形ベンチレーターは撤去されませんでした。
また、直流形から改造されたため検電アンテナは後付けなので配置が独特なのも特徴です。更に言うと種車が冷房準備車だった関係でクハだけAU12Sを積んでいるのもポイント。
③共通のポイントと2編成の比較
(左側がS-71、右側がS-17)
クモハ455/モハ454-17は非冷房で新造されたグループ、457系は全て新造時から冷房付きだったためベンチレーターの配置に差異があります。
(左からTc455-17、Tc455-402、Mc455-17、Mc455-11)
先頭車の妻面。
車体更新車にはクハのトイレに換気扇が取り付けられています。
また、クモハ169からの改造車には妻面にも169系の名残が。クモハ455とダクトや手摺の配置が違います。

因みに今回は初めてパイピングに挑戦しました。
あまり良い出来とは言えませんがまあ雰囲気は出せたかと思います。
パンタ車には交直切換器や主ヒューズ、計器用変圧器を取り付けて賑やかな交直流車の屋根を再現。
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