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千秋
キハ58 414 キハ28 2392 2318 2506
今回は今ひとつ存在感が薄れてしまった小牛田運輸区のキハ58系を使用した快速「南三陸」を製作しました。
前回はアコモ改善車のうちキハ28 2174と2380の2両を製作しましたが、今回は残りのアコモ改善車であるキハ28 2318とキハ58 414、最後までボックスシートの内装を守り抜いたキハ28 2392と206の計4両を製作しました。
・実車について
07年まで残った小牛田のキハ58ですが、最後まで残ったのはキハ58が1両、キハ28が5両という布陣でした。
主な活躍の場であった石巻線・気仙沼線には急勾配がなく、勾配がきつい陸羽東線での運用はなかったため1エンジンの28でも支障がなかったのではと考えられます。
このうち58を含めた4両は元急行「月山」用のアコモ改善車で、指定席であった2・3号の4号車には必ずアコモ改善車が組み込まれていました。
残りの2両は原型を保っており、特に急行アルプスの生き残りである2506は注目の的でした。
特に内装は原形をとどめており、昔ながらの急行列車の雰囲気を味わえた貴重な車両でした。
・模型について
左からキハ58 414、キハ28 2392、キハ28 2318、キハ28 2506です。少々見辛いかもしれませんがドアの違いや方向幕の有無など側面の違いが分かるかと思います。
アコモ改善車のキハ28 2318とキハ58 414の加工内容は前回製作した2両とほぼ同様のためそちらの記事をご参照下さい。
アコモ改善車のうち28はトイレが撤去されていますが、58の方はトイレが残っているという違いがあります。
また、414のトイレタンクは北海道でよく見られるタイプのものに交換されていたため、トレジャーのパーツを使って再現しました。
こちらの2両は側面の扉をトレジャータウンから出てる更新車用ドアパーツに交換しています。
2506の方は窓間に設置された冷房エンジン用吸気口や乗務員扉脇の点検蓋(?)を再現。
2392の方は特に目立った加工はしていませんが、この車両は新製配置が水戸であり、常磐無線アンテナ取り付けのための変則的なクーラー配置を再現しています。
トイレ窓が横長のタイプになっているためトイレ窓を一旦埋めて開け直しています。
また、この写真では少々見づらいですが前面窓ガラスのHゴムが左右で違う点も再現しました。
手摺に関しては台座をかませて取り付けられていたのでトレジャーのパーツで再現しています。
更に、この車両は新津配属の時期があったため新潟地区特有のタイフォンを装着しています。
これもトレジャーのパーツを使用して再現しました。
因みにググると新潟色時代の写真も出てきますので興味がある方は是非ご覧下さい(?)
実車同様に窪みを設け、そこにジャンパ栓を設置していますが…窪みが小さ過ぎてあまり目立たないですね。
もう一回り大きく作れば良かったです。
また、2506は配電盤の形状が違うのでプラ板で自作した物を非冷房車の妻板に貼り付けけて製作。
右からキハ28 2506、キハ28 2392、キハ28 2318、キハ58 414です。
2392は冷房ジャンパ栓の位置が他車と比べて低い位置に取り付けられています。
414は運転席側の手摺が変則的なものになってます。どうしてこうなった。
余談ですが414は新製配置が松本、2318は和歌山と比較的暖地の方だったためかスリットタイフォンになっています。そのためこの2両はスリットタイフォンのパーツを使用しています。
ところで松本って暖地なんでしょうか(?)。
2174は両側ともシングルアームですが、今回製作した3両は運転席側のワイパーがダブルアームに交換されていることがわかります。
また、ダブルアームのワイパーには台座をかませて取り付けてある点も再現しています。
今回作った4両はみんな屋根が違います。
2506は末期増備車の特徴的な屋根を、2392は水戸配置車の変則的なクーラー配置を再現。
414はBトレ製品の屋根配置に疑問があったため配置を変更。
そもそも製品だとトイレタンクが縮められているのでスケールサイズのトイレタンクを設置するとクーラーが2つになりました。
Bトレの場合、本来であれば各パーツはスケールモデルと同様のサイズになるはずなのでこれが最適な配置だと考えています。
また、列車無線アンテナが運転席側に寄せて取り付けてあったのでそれも再現しています。
たった6両とはいえ、小牛田運輸区に最後まで残ったキハ58系を全てコンプリートさせてしまいました…
キハ40系と編成を組んで楽しむのは勿論、他区所から車両の借り入れなどで発生した混結などもあったためそれらを再現しても面白いかもしれません。