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千秋

キハ28 2174/2380

これまではキハ40を制作してきましたが、やはりキハ40だけでは物足りないと思いキハ58系列の制作に取り掛かりました。
いやまあ元々制作の計画はしてましたが…
小牛田のDCの数少ない優等列車であった仙台〜気仙沼間の快速「南三陸」にはキハ58系列が主に使用されてきたこともあり、かつての石巻線・気仙沼線を再現するには欠かせない存在であります。
元々各種国鉄型DCが使用されてきた南三陸ですが、1992年3月改正から冷房化のためキハ58系列の限定運用となりました。
また、1993年12月改正からは2・3号に指定席を連結するため、元急行「月山」用のキハ28アコモ改善車3両が新庄運転所から転入しています。
その後も他地域からの転入や1998年の陸羽東線へのキハ110系導入に伴う一部車両の廃車などがありましたが、2007年7月の南三陸キハ110系化まで活躍しました。
最後まで残った6両はキハ58が1両、キハ28が5両という布陣でしたが、元急行月山用のアコモ改善車だけでなく、急行アルプスの生き残りであるキハ28 2500番台や最後まで原型を留めていた車両など、特徴的な車両も存在しました。
今回はそのうちのアコモ改善車2両を制作しています。

右がキハ28 2174、左がキハ28 2380です。
2両共通の加工としては以下の内容を施工しています。
・側引戸の交換
・前面・妻面手摺と側引戸取手の取付
・ワイパー取付
・冷房用KE8ジャンパ栓取付
・妻面パーティングラインの修正
・側面方向幕取付
・トイレ窓の封鎖
・クーラー、ベンチレーターの交換
・無線アンテナ取付
・TNカプラー化
どちらも元月山用ですが、所々に個体差が存在します。
こちらは2174です。この写真では見辛いですがベンチレーターが通常のものと違うという特徴があります。
少し見辛いですが複線型スノープラウを装着してます。かっこいい。

こちらは2380です。冷房用KE8ジャンパ栓受けが白く塗られている他、元々常磐無線アンテナが搭載されていたので変則的なクーラー配置となっています。
因みにジャンパ栓受けの塗装の経緯は不明です。何方かご存知の方がいらっしゃればご教示願いたいです…

左が2380、右が2174です。
2380の変則的なクーラー配置を再現したほか、2174はTOMIXの角形ベンチレーターへ交換しています。
そういえば2174のベンチレーターも何でこうなったのか分かりません…
訳わからないしどうしてこうなったって感じの経緯すら不明な個体差も多いですが、それを再現するのが楽しかったりします。
また、クーラーもTOMIX製に交換しました。

実車ではドアが交換されているため、トレジャータウンのパーツに交換。
ドアを一旦くり抜いて取り付けています。今回の作品で一番しんどい作業でした…
尚これにより側面パーツが1枚犠牲になったのは内緒です。


妻面は屋根パーツとの合わせ目を加工し、実車同様の形状としました。
あの製品の訳わからない分割形状はほんと頂けないです。古い製品とはいえ…

キハ40と組んで快速南三陸を再現しました。
形が全く違う車両でも統一感が出るのが地域色の良いところですね。
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