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ほつ太朗

名鉄7000系 1次 7003F 白帯

【実車解説】

1961年に日本初の前面展望式電車として華々しく登場したのが7000系パノラマカーです。

1975年まで14年間、9次にまでわたって増備が続き、総勢116両の仲間がいました。

当初は4両または6両編成での固定編成でしたが、後年にSR車であれば連結相手を選ばない解結タイプに改造されましたが、

最後まで6両固定編成のものもいました。

登場時に取り付けていたフェニックスエンブレムは後年に取り外され、新しく逆富士型行先表示機が取り付けられています。

展望窓、大きく飛び出た前照灯とダンパー、突き出た運転台、逆富士型行先表示機が特徴で、長らく名鉄の顔として活躍しましたが、2008年12月に定期運用を離脱、各線でさよなら運転を行い、2009年8月に完全引退しました。

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今回制作した白帯車(はくたいしゃ)は1982年に登場した国鉄東海道線の快速用電車117系に対抗するため、1987年から特急用に車内インテリアを改装したグループです。

このグループは特急車であることを強調するため窓下に白い帯を配されました。

この改造は2回にわたって行われ、改造時期によって少々の差異があります。

8800系や1000系などの新型特急車とともに名鉄の特急網を支えてきましたが、設備の劣りは隠しきれず1600系の置き換えられ特急運用を解任されました。

解任後は白帯は撤去され、一般車として活躍をしました。

 

【名鉄 7000系 1次車 7003F 白帯】

DSCF5237.JPG

当編成は1次車の中で7001Fと共に座席指定特急として活躍した編成です。

1次車の特徴は運転台窓正面が黒Hゴムだったことです。

そのため形態の近い2次車ともすぐに見分けがつきました。

特急整備、特別整備により、妻窓の撤去や、側面窓のガラス支持金属のHゴム化が行われています。

またワイパーについても新型に交換されています。

特急整備は1984年3月17日と記録がありますので、1次特急整備車になります。

7003Fは登場時は6連であったため2両の減車をしていますが、そのあとは組み替えられることなく、生まれたときからの仲間と共に最期を迎えた編成でした。

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