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客車男

キハ56 551/552 くつろぎカーペット車


JR Hokkaido
Series kiha 56 "Kutsurogi" Carpet Car


実車紹介から。

国鉄キハ56はキハ58の魁として道内急行列車のスピードアップ用に製作された形式です。
大きく分けて初期車・100番台(平窓)・200番台(パノラマミックウィンドウ)の3種が存在します。
このうちキハ56 550は後日紹介しますキロ59系お座敷列車「くつろぎ」の増結用として登場した2両のみの番台区分です。
実車は北海道でも数少ない、国鉄色をまとったまま活躍し続けた系列ですが、臨時用やさよなら列車に運用されてから、ついにその歴史に幕を閉じることになりました。

製作のきっかけは、北海道での現役の姿を見てきたため、高速化一番の功績者たちを作ってみたいというのと
急行「宗谷」「利尻」「サロベツ」「天北」として比較的模型映えする異種混結が目立ったためです。

当然Bトレでキハ56なんぞ製品化されているはずもなく、それでも性懲りもなく改造してみました。
早速2両の個々の解説に入りましょう。

<キハ56 551 (旭アサ)>
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キハ56は酷寒地型なのでもちろん二重窓改造を施しています。
この番台はカーペットカーとして快速「ミッドナイト」を中心に宗谷系統、留萌線にも入っていましたので
機器配置の関係上前位側の扉は左右とも埋められています。
前面側にはバランサー点検蓋を追加、種車のロットの特徴である窪みも再現してみました。
その上にはタブレットキャッチャー撤去跡のボスを再現してみました。4本ずつです。

ロットによる差異として、乗務員窓の雨どいを下部まで延長しています。


<キハ56 552 (旭アサ)>

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552も551と同一で扉が一か所ずつ埋められています。これは当時流行したジョイフルトレイン全般に見られる特徴ですね。
551と異なる点といえばタブレットキャッチャー撤去跡ボスの本数。551では4本ですが552では2本となっています。
さらに551では淡緑帯とサボの間は少し間が空いていますが、552ではサボが少し上に上がり、帯にぴったりとくっついています。

運転台・乗務員扉のガラスにモールドされていた金属枠は除去の上コンパウンドで仕上げています。
キハ56の場合、この枠は初期車の特徴なので、100番台種車の本車には不要なのです。

↓ちなみに初期車の写真。確かにBトレと微妙には違いますが金属枠が確認できますね。
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※余談ですが初期車のためにバランサー点検蓋下の窪みがありません。


さらに詳しく見ていきましょう。

DSCF1306.jpg

末端のトイレ窓の差異です。奥が552で手前は551。
これはロットによる差異で、551では正方形半透明窓である一方、552では楕円形半透明となっています。
ドアレールは革命工場のインレタを奢りましたがイマイチですね。他にイイメーカーのを使うとします。
「利尻」サボはくろま屋のおじさんに無理言って作ってもらいました。相変わらずいい仕事してます。
ドア手すりは実車見ていればわかりますがとてもモールド表現でいけるものではありませんでしたので別体にしています。


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最近、製作において一番最初に取り組むようにしている屋根です。結構楽しいもんです。
551と552の種車ロットでは差異が殆どありませんでした。ですが機関室追加の関係で通気孔は1つ増設されて3つ。
ベンチレータはいつものTOMIXのものに交換。水タンクは道内キハ56が国鉄末期から装備していた角型へ換装しています。
ホワイトメタルを弄るのは久々でしたので下地処理とプライマーは念入りに。
左端がBトレの元の屋根です。違いはこれで分かり易いと思います。

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お面の表情です。
ここに激しくロット差が出ていまして、551では表示灯掛けがT字・前面下は苗穂短縮手すり・内バメテールライトであるのに対し、552では表示灯かけが溶接タイプ・前面下は一般手すり・外バメテールライトです。
これらは種車から受け継いだ特徴です。その他放送線ケーブルのつなぎ型にクセがありますので可能な限り再現。
ワイパー台座も車両によって大きさがバラバラです。道内はまだ二重台座など少ないので素直な方です。

ポイントは前面窓とヘッドライト。特殊な塗装をするためマスキングにチキり、マスキングしやすさのために
前面パーツの窓部分をくりぬき後からガラスをハメ、ワイパーを別体化するとともに
ヘッドライトもBONAの58用を奢って少しでも楽になるよう仕上げています。
見えにくいですがデフロスタが助手席側含めて装備されているのが本車の特徴。
実は放送線ケーブルも種車より多いので弄り甲斐あります。架線注意ステッカーの位置が少し違う事にも注目。


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今回から鉄道車両の妻板にチャレンジしています。
551と552を比較すれば一目瞭然。雨どいが増設された552はT字表示灯かけな上に位置が明らかおかしいのがありますね。
妻板で苦労したのは塗装です。地味にBトレの設計が厄介なのでマスキング死にそうでした。

そもそも妻板がツルツルしているのがカーペットカーの特徴です。

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↑製造時からツルツルなのはキハ56初期車の特徴なのですよ...
カーペットカーがツルツルなのは明らか後年埋められた証です。

初めてのエアブラシによるウェザリングをし、細かい手すりなども植え替え、それなりにお気に入りの一品となりました。これからも北斗星並にkm単位でガンガン走って頂きたいです。

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